花王VSライオン 練り歯磨き
◇歯垢対策、顆粒か酵素か−−機能特化商品も人気
毎日、だれもが手にする「練り歯磨き」。薬局などの店頭には、さまざまな効果をうたう商品が数多く並んでいる。だが、使い慣れたものを漫然と選んだり、家族で同じものを使っているケースも多い。最近、全面改良したおなじみの練り歯磨き二つを比較した。
日本歯磨工業会によると、07年の練り歯磨きの国内出荷額は、前年比7・2%増の676億9875万円。出荷個数はここ数年ほぼ横ばいだが、歯周病や口臭予防といった機能を高めた単価の高い商品が伸び、市場を広げている。
花王の「クリアクリーン」は3月下旬、2年半ぶりにリニューアルした。歯と歯のすき間にたまる歯垢(しこう)に着目し、日本で初めて「くだける顆粒(かりゅう)」を配合して人気を集めている。
採用したのは、歯ブラシの毛先に力がかかった瞬間、細かくくだける新開発の「ミクロクラッシュ顆粒」だ。従来より粒が細かく砕けるため、歯のすき間の奥まで素早く入り込み、より効果的に歯垢を落とせるようにした。顆粒の量も従来より約2割アップし、歯の「つるつる感」が更に実感できるようになったという。殺菌剤(塩化ベンゼトニウム)も配合、歯垢の原因を元から絶ち、歯肉炎や口臭も防げるようにした。
ライオンは、81年の発売以来、多くの人に支持されてきた「クリニカ」を1年7カ月ぶりに全面改良し、07年9月に発売した。79年に日本で初めて歯垢を分解する酵素として厚生省(現・厚生労働省)から認可を受けた「デキストラナーゼ」を唯一配合しているのが最大の特徴だ。
酵素は歯ブラシの毛先の2万分の1という分子レベルの大きさで、歯垢の構成物質「グルカン」を化学的に分解・除去する。物理的に歯垢をかき出すのではなく、隠れた歯垢にしっかり届くのがロングセラーの秘密だ。今回は洗浄成分のSHC(炭酸水素ナトリウム)を配合し、歯垢の除去率を更に高めた。
両ブランドとも、紹介した主力商品のほか「虫歯予防」や「歯の白さ」に特化した高機能の練り歯磨きもある。「口内ケア」への消費者の関心は年々高まり、専用の歯ブラシや洗口液もそろえている。
歯の悩みや口内の状態は一人一人違う。自分の状態を見きわめ、これまでと違った商品を試してみると、歯磨き効果がアップするかもしれない。【森有正】
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花王 メーカー名 ライオン
クリアクリーン 商品名 クリニカ
140グラム、80グラム 種類 150グラム、40グラム
顆粒が歯垢を除去 特徴 酵素が歯垢を分解
200円(140グラム) 店頭想定価格 315円前後(150グラム)
毎日新聞 2008年5月4日 東京朝刊
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気分で味を変えるのもいいよね